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東京オリンピックによる排除と闘おう! 【渋谷編】

 2020東京オリンピックに関連して、渋谷周辺で起きている/起こることが予想される排除・追い出し問題について、渋谷越年越冬闘争「東京オリンピックを語り合う会」(2013.12.30)にて配布したレジュメを掲載いたします。

東京オリンピックによる排除と闘おう!

●2020年東京オリンピックの渋谷近辺の計画 東京都が、IOCに2013年1月に提出した「立候補ファイル」によると、渋谷周辺でオリンピックに使う施設は、以下です。

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代々木競技場(ハンドボール) オリンピックスタジアム(開会閉会式・陸上競技・サッカー・ラグビー) 東京体育館(卓球) 神宮球場(ホスピタリティサイト)代々木公園(ライブサイト)

●排除・追い出しについて 今後、オリンピックやその準備の整備工事などを口実にした移動や「追い出し」が起きる可能性があります。 また、会場になる公園だけではなく、周辺地域に住む野宿者にも追い出しの危険が及ぶ可能性があります。 現在のオリンピックは、スポーツイベントの名を借りた都市再開発です。大企業と行政が行う都市再開発は、街からの貧困層にある人の追い出しを行おうとします。



●代々木公園周辺 代々木公園には、芝生のある中央広場あたりに「ライブサイト」というものを作ることになっています。ライブサイトとは、大型スクリーンによる競技の中継や音楽イベントなどを行う仮設の施設です。テント村のある場所は予定地の範囲外です。

しかし、開催が決まって以来、代々木公園の管理者たちの一部が「オリンピックが決まったから考えておいて」と軽率なことを言ったりしています。 また、IOC視察団が東京に来た今年3月初旬に、視察団が通ると予想される沿道では、野宿者の荷物やテントが強制的に移動・廃棄させられました。

●明治公園周辺 明治公園にある現在の国立競技場は解体され、2020年オリンピックのメインスタジアムとして新築されます。。現在、その大きさや予算規模を巡って批判が湧きあがって計画が一部縮小されています。

しかし、明治公園周辺には約10軒の野宿小屋があり、東京体育館周辺でも就寝している方が大勢います。 2013年10月に、都や公園協会は、「工事がはじまるから立ち退くように」と小屋の人の一部に声をかけました。しかし、交渉の結果、工事区域外であり立ち退きを撤回させました。工事という名目でもって、追い出しを狙ったものでした。また、国立競技場を管理するJSCは、来年7月からの解体工事においては、小屋のある部分は工事範囲外であることを認めました。しかし、新国立競技場を新築する際には、その敷地に入っています。

また、明治公園に隣接する「都営霞ヶ丘アパート」(10棟300人)は、住人にたいする説明もなく、国立競技場のために追い出しが行われています。(現在半数が他の都営住宅に移転)

●渋谷駅周辺と宮下公園 現在、渋谷では「100年の計」と言われる再開発が、渋谷駅周辺を中心に進められています。駅周辺にヒカリエ級の超高層ビル(東急グループ)、2025年までに5棟、新築されます。それに従い、駅周辺には空中歩道(デッキ)が縦横に張り巡らされる予定になっています。現在、109の地下をはじめ、多くの方が駅周辺で就寝しています。段ボール小屋のある駅南口国道246号高架下は、道路の拡幅を行う予定になっています。

渋谷駅から宮下公園までの空中歩道も予定されています。宮下公園下の遊歩道には、ナイキ化計画によって公園を追われた方たちの野宿小屋が立ち並んでいます。

桑原区長は2013年11月26日本会議演説で「2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を視野に入れた取り組み」として1、老朽化した宮下公園及び駐車場の整備2、渋谷区の美化運動をあげています。(12月1日渋谷区ニュース)

「渋谷駅から宮下公園へのアクセス機能を確保し、「渋谷駅中心地区まちづくり指針2010」においては「緑と水の空間軸」を形成し、回遊性に富んだ景観形成を進めていかねばなりません。宮下公園は、人工地盤の上に作られた公園であり。その下に設置された駐車場は、昭和41年開業で、既に47年を経過しており、老朽化のため、近い将来、改修あるいは再開発が必要となることから、様々な事業手法を活用し、東京オリンピック・パラリンピック開催に合わせて整備したいと考えます」

また、渋谷全体として、美化運動を行うことを宣言しています。美化という名によって、1964年の東京五輪では野宿者が排除されました。

「渋谷区の美化運動は、前回の東京オリンピックの招致が決定された昭和30年代に開始された歴史を持っています。世界から迎えるお客様を、おもてなしの心はもちろん、清潔で美しい街で迎えたいとの思いで開始された美化運動を、さらに強化してまいりたいと存じます。」

まさに、オリンピックに絡んだ排除の足音が聞こえてくる区長演説です。 安倍首相は、東京五輪をアベノミクス「第4の矢」と位置付け、様々な規制緩和を行おうとしています。従来からの規制緩和に加え、これらの五輪特区によって、渋谷地域は海外のグローバル企業をはじめとする大企業が進出し、そのための街づくりを進めようとしています。その結果は、やはり地元の商店や貧困層の追い出しが強く懸念されます。

●今後について 現在、オリンピックに向けて官庁で様々な部署が立ち上がっているところです。都やJOCが運営する「組織委員会」は、来年2月に出来る予定です。猪瀬都知事の辞任によって、多少時期はずれ込むかもしれません。また、この辞任によって安倍—森喜朗の政府レベルが、今後の東京五輪を主導していくものと予想されます。

追い出しは不当な人権侵害です。 みんなで力を合わせて、オリンピックによる排除に対抗していこう。